金魚の飼い方をわかりやすく解説。夏祭りで持って帰っても安心!
夏祭りの代表的な遊びと言えば金魚すくいではないでしょうか。
お部屋で金魚を飼うと涼しげな雰囲気になっていいですよね。
しかし、何も準備をしておらず急遽持って帰ったときどうしよう…となりませんか?
そんな悩みを本記事で解決していきます。
金魚は生き物です。
命あるものなので、この記事を読みきちんと管理してあげて育てましょう。
金魚が飼える環境
金魚を飼うには色々な設備を用意しなければいけません。
- 水槽
- フィルター
- エアレーション
最低限この3つはあったほうがいいでしょう。
金魚を飼う予定がある場合
あらかじめ金魚すくいをすることや金魚を飼う予定がある場合は事前に準備することができますね。
先程説明した、①水槽②フィルター③エアレーションを購入する際のポイントをいくつか説明します。
水槽のサイズ
基本的には大きければ大きいほどお魚にとっては快適な空間となります。ですが設置する場所次第ではそのような大きな水槽は置けないですよね。
大体、金魚1cmに対して1Lの水が適切とされていますからそれにあった水槽のサイズを選択しなければなりません。
仮に金魚すくいで3cmの金魚を3匹持って帰ったとします。この場合9Lの水が必要です。
この水槽は30×20×25 cm で水量が13Lも確保できますので成長も加味して丁度いいですね。
また30cm水槽から使える設備が増えてくるので飼育の幅が広がり難易度が下がります。
水槽自体も軽いので掃除がしやすいのもおすすめポイントです。
水槽を選ぶ際は説明書きに書いてある水量を確認するか、書いていない場合は下記の表を参考にして選んでください。
水槽サイズ (W:幅 D:奥 H:高) | 水量 (水量はおよその量) |
---|---|
W20×D20×H20 | 7L |
W25×D25×H25 | 15L |
W30×D18×H24 | 12L |
W30×D30×H30 | 26L |
W45×D24×H30 | 31L |
W45×D45×H45 | 85L |
W60×D30×H36 | 61L |
W60×D45×H45 | 112L |
フィルター
金魚はとても水を汚しやすい生き物です。雑食が故にフンの量も多いです。
フンを放置すると当然水が汚れます。毎回取る訳にもいきませんのでフィルターの設置をおすすめします。
フィルターの役目は、水のろ過ですがフィルターの種類によってはエアレーション効果も期待でき、3つ目のエアレーションを準備しなくても済む場合があります。
フィルターは水を主にろ過するものや、フンなどの固形物を回収する物と様々です。
投げ込み式と言われているフィルターは、固形物を回収しつつ水のろ過をします。
週に1回ほど洗わないとすぐにフンまみれになりますので手間がかかりますが動力がエアポンプ(ぶくぶく)なので手軽さがあります。
外掛け式のフィルターはフンも希に吸い込みますが主に水を循環させろ過する装置です。
動力がモーターで循環量も多いのでろ過能力も高いです。生物ろ過も定着するのでフンの汚れを分解してくれたり水を綺麗に保ってくれます。
排水箇所で水と空気をかき混ぜるのでエアレーション効果があり、わざわざポンプやぶくぶく石を用意しなくてもいいところもおすすめです。
エアレーション
お魚も呼吸をします。水中に酸素がないと苦しくて死んでしまします。
水槽内の酸素は水面から常に供給されています。ぶくぶくで水面を揺らしてあげることで空気との接触面積が増え酸素供給がさらに増します。
酸素濃度は水面付近が濃く、水深が深くなるにつれて薄くなります。
なのでぶくぶくやフィルターで水槽内をかき混ぜて酸素濃度を一定にすることも大切です。
先程の外掛フィルターや投込み式フィルターは水面を揺らしたり水槽内をかき混ぜますからエアレーションの必要はありません。
しかし、フィルターを使わない場合は必ずエアレーションを使いましょう。
ちなみに、水を綺麗にするバクテリアも酸素がないと生きていけないので酸素濃度が低いと水は汚くなる一方です。
水温の高くなる夏は特に酸素が溶けにくいです。エアレーションをして酸素供給をしてあげましょう。
その他あればいい物
照明やすくい網などはあったほうが便利ですが最悪なくても飼育は可能です。
照明を使わない代わりに太陽光を使う場合、光量が強すぎるのでコケが大量発生します。
またグリーンウォーターと言って水が緑になる現象が起こります。金魚からしたらこのグリーンウォーターは快適なのですが見た目的にNGの方もいると思いますので太陽光での飼育は控えましょう。
ヒーターですが、冬になると水温がかなり下がります。
金魚にとって適温は15~28℃ですが、それより下回ると元気がなくなったり最悪死んだりします。
お魚は我々みたく自分達で暖を取ることができません。寒い思いをさせない為にも冬は金魚用のヒーターを設置してあげましょう。
ヒーターは適切な水量で使用しないときちんと温めてくれません。購入時は対応水量を確認してください。
カルキ抜きも必要になります。
塩素はお魚にとって毒ですから必ず除去した水を使いましょう。
除去するにはバケツなどに入れ1日放置しておけばカルキは抜けますが、基本的には薬剤を使いましょう。
薬剤にはエラを保護する成分や水の濁りを綺麗にする成分などが入っている物もあるのでそちらのほうがおすすめです。
金魚すくいなどで急遽持ち帰った場合
まずは慌てないことが重要です。
酸素供給をしたいので水面が広く確保できる口の大きい入れ物を用意してください。バケツが丁度いいと思います。
水槽が準備できるまで仕方ありませんがそこで生活してもらいます。
表面積を増やすため水面が揺らぐと尚いいので扇風機で水面を揺らしてあげるのもいいと思います。
ただし扇風機で仰ぐと水温が下がるので冬場はしないようにしましょう。
持ち帰った袋の水を入れた時少なかったら水を足しますが、カルキ抜きがありません。
一回り小さいバケツに入れ直すほうがいいですがなかなかすぐ準備できませんよね。
その場合水道水を入れなければならないですが、一気に入れるのはやめましょう。
お魚は急な水質変化を嫌います。ましてやカルキを抜いていない水なので危険です。なのでほんの少しずつ足していき徐々に水道水に慣れさせてください。
たっぷりにする必要はありません。体が十分に浸かる程度でいいです。
そして餌は控えましょう。設備が整っていないので餌による水質悪化がおこりますし、何より金魚はまだ慣れていない環境で餌を口にするとストレスになります。
魚はしばらく餌がなくても大丈夫なので次の日にでも水槽を準備してあげてから餌を与えましょう。
金魚を水槽に入れる時の注意
お魚は急な水質変化を嫌います。持って帰った金魚を用意してある水槽にいきなりドボンするとショックで病気になったり死んだりします。
きちんと水合わせをしてから入れてあげましょう。
水合わせ
水合わせには、水温と水質の2つ合わせるポイントがあります。
水温は水槽に入っている水の上に金魚の入った袋を浮かべ30分くらい放置しておくと水温が同じになります。
水質は、金魚の入った袋に水槽の水を少しずつ入れていき合わせていきます。
水槽の水を少し袋に入れたら5分待機、また少し入れて5分待機の繰り返しで水合わせできます。
大体6回位繰り返せばある程度水合わせできていると思いますので袋の金魚を水ごと水槽に移してあげてください。
この時早く水槽に入れたい気持ちを抑えてお魚の立場になって合わせてあげましょう。
入れた後は金魚を観察して苦しそうではないか変な泳ぎ方ではないかを確認してください。
餌のタイミング
餌のタイミングは導入当日は控えましょう。
魚は環境が変わったばかりだと非常にストレスを感じやすいです。
しばらく餌を与えなくても生きられるので1日間をあけて様子をみながら与えましょう。
金魚を飼う水槽の管理
金魚を飼う上で水は常に汚れています。なので定期的に水換えをしなければいけません。
水換え方法は、3日に1回、3分の1程度の水を変えるのがベストですが、なかなか難しいと思います。
最低限、週に1回は水換えして欲しいのですが、この時も一気に全て換えるのではなく3分の1程度の水を換えるようにしてください。急激な水質変化によるショックを防ぐ為です。
水質の悪化は見た目ではわからない
見た目はキラキラして綺麗でも、中にはアンモニアや亜硝酸などフンから分解された要素が溜まっています。
見た目が綺麗だから水換えしなくていいのではなく、きちんと水換えを習慣化し常に金魚にとっての毒素を排出してあげる必要があります。
生き物を飼う責任
金魚も1つの命です。飼った以上はきちんと責任を持って飼育しましょう。
途中で放棄して逃がさないように。それが飼う者の努めです。
飼育できず逃がしてそれが大きくなり生態系を崩してしまいかねません。
金魚は元をたどれば外来種です。日本の生態系を壊さない為にも飼った以上は最後まで面倒を見る必要がありますね。
まとめ
金魚を飼育する上で必要な設備や心構えを説明しました。
ひとつひとつ準備するのは大変なのでセットになっているものを買っても構いません。
金魚の飼育は大変ですが、大きくなると立派な姿になり泳ぎも豪快でかっこいいです。
金魚すくいで持って帰った金魚が大きくなると思い出にもなっていいですね。
この機会にしっかり設備を整えて夏に向けて準備しておきましょう。