筋トレで重量をあえて上げないという選択肢【重量を上げるタイミング】
筋トレをしていてひとつの指標になる「重量」ですが、その重量を次々と上げていく行為は果たして本当に有効なのか?という内容をお話しします。
なかなか重量が上がらない人がいると思いますが、この記事を読んで少しでも焦る気持ちがなくなればと思います。
私の実体験でお話しますので、この考えに共感できない方もいるかもしれませんがご了承ください。
筋トレの重量をあえて上げない理由とは
例えば、「ベンチプレスを50kgで10回狙い」をやった結果、10回ギリギリ上がりました。
「次回は少し上げて52.5kgでやりましょう。」
これが一般的な考えですが、この50kg10回が果たして精度の高いものだったのか。
次回重量を上げるにふさわしいパフォーマンスだったのかという疑問が出てきてしまいます。
トレーニングの目的は筋肉に刺激を与えるものです。
その50kg10回分の刺激がきちんと大胸筋に伝わっていれば次回重量を上げて問題ないと思います。
しかし肩や腕に3割程負荷が逃げて7割しか大胸筋に乗せられていなかったら、それは次回重量を上げるに値しないと私は考えています。
私の中で指標が重量以外にもう一つ存在します。
それは「熟練度」です。
簡単に言えば、その重量をどのくらい精度の高いレベルで完遂できるかもひとつの指標として考えています。
50kgで10回できました。しかし9回目から意識がブレ、10回目は1テンポ遅れた。
この場合私は8回とカウントし次回も50kgで再挑戦をしています。
重量と回数だけではなく精度も視野に入れて次回重量を上げるか上げないかを判断しましょう。
筋トレの精度を見極める方法
自分の行った筋トレの精度を見極める方法を紹介します。
- 昇降のテンポ・スピード
- 対象筋が動くイメージができているか
- フォームの乱れがないか
この3つのポイントを頭で考えながらセットを終えられたら精度の高いトレーニングだったと言えます。
昇降のテンポ・スピード
1回ずつの昇降テンポやスピードが一定のまま終えられるかどうかです。
ベンチプレスを例にすると、1回ずつ肘を伸ばしきって休憩している人がいますがあれはそもそものフォームが違います。
肘を伸ばしきらず、またボトムでバウンドさせず切り返す動作ができて始めて正しい動作と言えます。
そのフォームとテンポ、スピードのまま1セットを終えることができれば精度の高いトレーニングだったと言えます。
横川選手のベンチプレスがとても綺麗ですね。肘を伸ばしきらず、テンポも一定に保てています。
このフォームのまま重量が上がってくことが理想となります。
対象筋が動くイメージができているか
対象筋が収縮、伸張しているかをイメージできるようにしましょう。
これはマッスルマインドコネクションといって筋肉と意識を連結させる事を意味します。
今行っているトレーニングがどこの筋肉を刺激していてどう動いて伸縮しているかが想像できることが精度の高いトレーニングと関係してきます。
扱う重量が重すぎて筋肉が意識できない場合は重量選択を間違っているので軽くしましょう。
フォームの乱れがないか
またまたベンチプレスを例に出すと、最後の2回お尻が浮いてしまったとか、肩をすくめて無理やり上げたなどです。
1レップ目から10レップ目までを通して全て同じ姿勢でできるように意識しましょう。
この3つの意識をトレーニング中も頭で考えられる位の重量が今のあなたの適正重量ということになります。
少しでも意識がブレたり、間違えたらどんどん重量を上げるのではなく、熟練度を上げる方に集中しましょう。
筋トレの熟練度を上げるメリット・デメリット
熟練度を上げるメリット
- 正しいフォームが身に付く
- 怪我をしない
- 自分の限界が見極められる
この3つがあげられます。単純に筋トレが上手になりますね。
熟練度が上がるとその他のトレーニングにも流用できて以前掴めなかった感覚が意外と簡単に掴めたりしますよ。
熟練度を上げるデメリット
- 時間がかかる
- 面白みがない
筋トレも習い事と同じで、繰り返し練習してやっとコツを掴んだりフォームが安定したりします。
時間がかかるのは仕方がないことだと割り切ってコツコツ重量を伸ばしていきましょう。
どうしても熟練度をすぐに上げたいという方は、トレーニングの先生をつけてみるのもひとつの方法です。
先程言った通り筋トレは習い事と同じなので先生に見てもらう方が圧倒的に成長スピードが変わってきます。
今や自分を変えるためにパーソナルトレーニングを求める人は少なくない時代です。
あなたも理想の体型を手に入れる為にパーソナルトレーニングをしてみてはいかがでしょうか。
筋トレは趣味!焦る必要はない
全然体が変わらない…
重量が伸ばせない…
お金の無駄じゃないのかな?
筋トレを続けているとこういった悩みにぶつかります。
でも大丈夫です。
続けていること自体が素晴らしい事で、あなたの体は確実に変わっています。
筋肉はすぐに大きくならないですけど、確実にあなたの生活に役立っています。
瓶の蓋が簡単に開けられたり、荷物が軽く感じたり、ほんの小さいことかもしれませんが筋トレの成果がどこかに出ているはずです。
せっかくそう思えるまで続けてこられたのですから、やめる方がもったいないです。
地道に続けていればいつかはその壁、突破できますから私と一緒に頑張りましょう。
最後にカイグリーンのありがたいお言葉を紹介します。
筋トレで重量をあえて上げないという選択肢:まとめ
筋トレの重量はひとつの指標であり、それにとらわれないで視野を広げましょう。
筋トレの熟練度を見極めるポイントは、
- 昇降のテンポ・スピード
- 対象筋が動くイメージができているか
- フォームの乱れがないか
この3つの意識を頭でイメージしながらセットを終えられるかどうか。
この指標を考え始めてから一気にトレーニングの質が上がりました。
重量が軽いのは全然恥ずかしいことじゃありません。
見栄を張っても効果がなければ見栄を張り続けなければいけません。それってしんどいですよね。
愚直に・真面目にやり続けた者だけが成長できる世界なので、重量にとらわれすぎず熟練度を今一度見直すようにしてみてください。
最後までありがとうございました。